将来に向けた資産形成を考える際、新NISAのような投資制度と、保障機能も持つ変額保険のような金融商品が選択肢として挙がります。
どちらも将来の経済的な備えとして有効ですが、その性質や目的は異なります。
今回は、新NISAと変額保険の基本的な違いから、それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った選択をするためのポイントを解説します。
新NISAと変額保険の基本的な違いは何か
目的が異なる
新NISAは、主に「資産を増やす」ことに重点を置いた制度です。
投資で得た利益にかかる税金が非課税になるため、効率的な資産形成を目指すことが最大の目的となります。
一方、変額保険は、「資産形成」とともに「万が一の際の保障」を両立させることを目的とした商品です。
死亡保障や、病気になった際の保険料払込免除といった機能が付加されている点が特徴です。
仕組みとリスクが違う
新NISAでは、投資信託や株式など、自分で選んだ金融商品で運用を行います。
運用結果によっては、元本割れのリスクがありますが、いつでも資金を引き出せる柔軟性があります。
対して変額保険は、保険料の一部が特別勘定で運用され、その結果によって将来受け取る保険金や解約返戻金が変動します。
死亡保険金には最低保証がある場合が多いですが、運用がうまくいかない場合や、契約から短期間での解約では元本割れするリスクがあります。
コスト構造が違う
新NISAは、一般的に信託報酬などの運用コストは比較的低く抑えられています。
一方、変額保険は、保障部分の費用や運用管理費用、事務費用などが保険料に含まれるため、総コストは新NISAと比較して高くなる傾向があります。
保険料の全額が直接投資に回るわけではない点も、コスト構造の違いとして挙げられます。

資産形成で新NISAと変額保険どちらを選ぶべきか
資産を増やしたいなら新NISA
純粋に資産を効率よく増やしたいと考えるのであれば、新NISAが適しています。
税制優遇により運用益への課税がなく、コストも比較的低いため、長期的な複利効果を最大限に活かしやすいのが特徴です。
自分で投資先を選び、市場の成長に合わせて資産を増やしていくことを目指す場合に有効な選択肢となります。
保障も欲しいなら変額保険
万が一の際の経済的な備えや、病気になった場合でも積み立てを継続したいといった、保障機能も重視する場合には変額保険が選択肢となります。
死亡保障が確保されることに加え、三大疾病などのリスクに備える特約を付加することで、予期せぬ事態にも対応しつつ、資産形成を継続することが可能です。
目的とリスク許容度で判断
新NISAと変額保険のどちらを選ぶべきかは、最終的に個人の「資産を増やしたい」という目的が強いのか、それとも「万が一の保障も確保しながら」資産形成をしたいのか、という目的の優先順位と、どれくらいのリスクを受け入れられるかによって決まります。
将来のライフイベントや経済状況の変化も考慮しながら、ご自身の状況に最も合った方法を選択することが重要です。

まとめ
将来の資産形成において、新NISAと変額保険はそれぞれ異なる特徴と目的を持っています。
新NISAは、税制優遇を活かして効率的に資産を増やしたい場合に適した投資制度です。
一方、変額保険は、保障機能と資産形成機能を両立させたい場合に有効な選択肢となります。
どちらを選ぶかは、ご自身の「資産を増やしたい」という目的が強いのか、「万が一の備え」も重視したいのか、そしてどれくらいのリスクを取れるのかによって判断が分かれます。
ご自身のライフプランや価値観に照らし合わせ、最適な方法を選択することが、将来の経済的な安定に繋がるでしょう。



